介護福祉士の仕事はどんなことをするの？

介護福祉士の仕事は、多岐にわたります。日常生活を困難とする
要介護者に対して、よりよい日常生活を送ってもらうために、
サポートを行う、また、要介護者を介護されているご家族等への
介護の指導なども行います。

介護福祉士の仕事は、ただ、技術を教える、ただ、介護をする、
ということではありません。心のこもった、相手の立場にたった
サポートが必要です。そのためにコミュニケーション能力を養い、
ご家族から信頼される立場で仕事をしなければなりません。

各種老人ホーム、デイサービス、在宅介護支援センター、そこから
ご利用者ご自宅へ、また、老人病院や一般病院、介護老人保健施設、
身体・知的・児童・精神障害者施設、生活保護関係施設、
近年においては、介護保険サービス企業や小中学校といった
かなり多岐にわたっての職場が、介護福祉士の職場となっています。

介護するということは、介護される側の気持ちになり、また
介護する人に対して、技術はもちろんのこと、精神的ケアを考慮しながら、
自立への道を探っていくことです。よりよい環境で生活できる、
日常生活により近くすることを目的に行うのが、介護という仕事です。

人と人とのコミュニケーションが必要とされ、精神的にも
知識としても、技術としても、大変責任のある仕事になりますが、
要介護者が日常生活を送る上で、自立の道ができたとき、
また、「ありがとう」という言葉が尊いと、感じることのできる
素晴らしい仕事です。

養護老人ホームって何？

経済的な理由で自宅での生活ができない、という65歳以上のご高齢者を
受け入れる施設が、養護老人ホームです。もちろん経済的理由という
ものですから、介護保険対象外となります。
ご高齢であり、働くこともできない、また、生活を援助してくれる
家族もいらっしゃらない、という生活困窮者対象の施設です。

1975年以前には、老人福祉施設の中において一番多いとされた
この養護老人ホームですが、最近の建設率は横ばいとなっているようです。
公的機関によって生活困窮者として判定がされると、このような
措置施設に入所が決まります。

入所の際に必要な金額は所得によってばらばらです。
一般的に０から８万円というところのようです。

常時10人以上のご高齢者が生活を共にする有料老人ホームは、
半数が民間企業となっています。こちらの場合は、生活困窮者向けの
施設とは違いますので、介護付、住宅型、健康型などの分類に
よって、金額も変化します。

訪問看護を知りたい

ホームヘルパーさんというと、私達が多く目にしているのは、ほとんどが
訪問看護ではないでしょうか？　看護師や介護福祉士、ホームヘルパーさん
などが、家庭へ訪問し、寝たきりになっているご高齢者や、障害を持っている
方々への療養生活の支援を行うサービスが、訪問看護ですね。

寝たきりになっている方の床ずれ防止策、日常生活が円滑にできる
ようにリハビリやカテーテルの管理、清潔が保たれているかのチェックを
行い、介護についての相談にのり、アドバイスをする、こうした
作業を、医療面、介護面のスタッフが行います。

訪問看護をすることで、食事や水分の補給、皮膚が清潔に保たれているか、
何か介護に関してのトラブルがないか？　という判断ができますね。
また、介護されている側、そして介護する側に精神的苦痛がないか、
という適切な判断もすることが目的です。

医師から指示があった場合、また、病状があきらかに不安定だった
場合、看護師が医療行為を行いますが、それ以外の、
日常の洗髪や入浴、食事や排泄についてのサポートは、
ホームヘルパーや介護福祉士があたります。

家庭で日常生活を送りたい、要介護者にとっては一番いい選択でしょう。
しかし、ご家族への負担は大変なものです。
これらの負担を少しでも軽減させる、このような訪問看護の役割は
非常に高まっているのです。

介護福祉士になるための通信教育ってあるの？

日本の社会は、現在「少子高齢化」という大きな問題を抱えています。
介護という問題が浮き彫りになり、介護に対して悩みを抱える
方々がたくさんいらっしゃいます。

要介護者の悩み、また介護する側の悩み、ご家族にとって、非常に
重要で深刻な問題となるのが介護ですよね。介護福祉士になるということは、
このような方々に手を差し伸べ、専門的知識と技術を持って、
指導・サポートするのが重要なお仕事になります。

介護福祉士になりたいという方々の中でも、日中に学校へ通えるという
方もいれば、既に働いていて、そんな時間がないという方も
いるでしょう。そうした方々に、全国で通信講座というものが
開かれています。

日中に学校へ通うことができなくても、通信講座があれば、自分の
学習できる時間に介護についてしっかりと学ぶことができます。
介護福祉士の国家試験に向けて、こうした通信講座を利用するのも
いいのではないでしょうか？

介護福祉士の専門学校ってあるの？

介護福祉士は国家資格です。介護におけるスペシャリストとして
注目を集める資格ですね。この介護福祉士の資格を取得するための
専門学校は、全国に多数存在しています。

ご高齢者や障害を持った方々の自立を支援し、社会に溶け込み、
社会の一員として生活ができるように指導するという、
介護の中心的役割を果たす介護福祉士の仕事は、これから
先、高齢化が進む日本にあって、重要かつ、責任のある
仕事ですね。

専門学校では、社会福祉概論、老人福祉論、障害者福祉論、
社会福祉援助技術論、レクリエーション活動援助法、医学一般、
介護概論、形態別介護技術などを学ぶことになります。

このような専門的カリキュラムと、技術研修などをこなし、
介護福祉士として社会に立つことで、介護を行っている方々の
サポート、そしてよきアドバイザーとなれるのです。

介護にかかわる方々の精神的ストレスや悩みを聞き、
支えとなりご高齢者の頼りにできる一番身近な専門家として
活躍できる素晴らしい職業ですね。
このようなコミュニケーション能力も、専門学校で学ぶことを
目標にしているのです。